伝統的な帽子というと特別な日にだけ使うものというイメージがありますが、ベトナムは全然違うんです。伝統的なベトナム帽子であるノンラー(Non La)は、今でもベトナム全国どこでも簡単に見かけることができますよ。
すべての人が日常生活で使用しているわけではありませんが、都市部では路上で物を販売する商人たちが、田舎では農作業をする人々がすっごく愛用しているんです。
海外に紹介されるベトナムのイメージは、女性が伝統衣装のアオザイを着てこのノンラーをかぶった姿がほとんどなほど、ベトナム帽子ノンラーはベトナムを象徴する代表的なアイテムなんですよ。

ベトナム帽子ノンラーの正確な名前と意味
ベトナム帽子の正確な名前は「ノン・ラー(Non La)」です。ここで「ノン」は帽子を、「ラー」は木の葉を意味するんです。直訳すると「木の葉の帽子」となり、日本の菅笠に似た帽子なんですよ。😊
蒸し暑く雨の多いベトナムでは、主に日差しを遮ったり、突然の雨を避けたりする用途で使われています。ベトナム帽子ノンラーは地域によって南部のクチ地域、中部のフエ地域、北部はハノイ近郊のチュオン(Chuong)村とナムディン(Nam Dinh)で多く生産されているんですよ。

ベトナム帽子ノンラーの長い歴史と由来
ノンラーにはいくつかの種類があり、時代によってこのような種類の帽子すべてをノンラーと呼んでいたため、正確な歴史は分かりにくいんです。
さらに、このような形の帽子はベトナムだけでなく、東南アジアを超えて稲を栽培する多くの国で共通して使用されていました。日本にも菅笠や麦わら帽子があるように、葉を利用して作られた伝統的な帽子が昔からあったんですよ。

ベトナムで出土した「ゴック・ルー」(Ngoc Lu)青銅鼓(紀元前500-300年頃)には帽子をかぶった人物が描かれており、一部の学者はこれをノンラーの初期形態として解釈しています。これにより、少なくとも2,000-2,500年前からこれに類似した形の帽子が使用されていた可能性があるんですよ。[1]

しかし、現在のような円錐形のベトナム帽子は13~14世紀のチャン(Tran)王朝時代に登場したんです。現在のハイフォン地域(ハノイから東へ約120キロ離れた港町)のマロイ(Marới)村でノンラーが作られ、主に貴族の贅沢品として使用されたと伝えられています。
ベトナム帽子ノンラーの製作方法と素材
実は、ノンラーは作るにあたって公式に決められた素材がないんです。地域によって簡単に手に入れられる葉や木を編んで作られているんですよ。🌿
私たちが最もよく見かけるベトナム帽子ノンラーは、主に竹で枠を作った後、ヤシの葉、ココナッツの葉、ヤシの葉など、地域によって一般的な葉を使って作られています。
ベトナム放送局VTVでは約10分間のノンラー製作方法をドキュメンタリー形式で撮影しています。次の動画で確認してみてくださいね。
ベトナム帽子、価格は?
ノンラーの価格はピンキリなんです。メーカー、素材、サイズ、外観などによって価格がすべて異なりますが、私たちが路上でよく見かける一般的なものは5~10万ドン(約500~1,000円)以内で購入できますよ。
一方、少し特別にデザインされたノンラーもあるんです。このようなものは路上では販売されておらず、ノンラーやお土産を販売するショップに行かないと購入できません。デザインによっては数十万ドン(数千円)までの価格帯が形成されています。

特別なノンラーとは?
- 刺繍が施されたノンラー
- 絵が描かれたノンラー
- 絹が重ねられたノンラー
ノンラーを購入できる場所と購入のコツ
ノンラーは本当にベトナムのどこでも簡単に購入できるんですよ。特に観光客が多く訪れる場所では、ノンラーを売る人々が歩き回って販売しているので、探すのはぜんぜん難しくありません。
市場で買うよりは少し値段が高くなりますが、ノンラー一つを買うためだけに移動する必要はないので、必要であればその場ですぐに購入することをぜひおすすめします。
- 路上の売店
- 市場
- お土産店
- インターネット
ベトナム帽子、日本に持ち帰ってもいいですか?
ベトナムを訪れる方にとって、このノンラーはベトナムを思い出す素敵なお土産になるんですよ。しかし、最大の問題点は、この帽子のサイズが大きすぎることなんです。
成人男性がかぶる大きなノンラーの場合、機内持ち込み用のキャリーケースには全く入らないため、別に持って飛行機に乗り、機内の荷物入れに入れる必要があります。
ただ、乗客が多いときに荷物を入れるスペースも不足している状態で帽子を入れておくと、客室乗務員によって最初に取り出すように言われてしまうかもしれませんよ。
逆に大きなキャリーケースに入れて預け荷物として送ることもできます。しかし、キャリーケースのスペースの半分以上をこのベトナム帽子が占めてしまうんです。
結局は飛行機の時間中これを持って乗らなければならず、空港から家に到着するまで背負って歩く必要があります。このような不便さを許容できる方には良い選択肢になるでしょうね。
出典 & 注釈- https://vi.wikipedia.org/wiki/Ng%E1%BB%8Dc_L%C5%A9_I[↩]