2023年にベトナムで最大90日間滞在できる新しいEビザが導入され、ビザなし滞在期間が45日に延長されたことで、ほとんどの人にとってベトナムビザの必要性が大きく減りました。
さらに、2024年2月にベトナムのファム・ミン・チン首相は、このビザ免除期間を6~12ヶ月にさらに延長する案を検討しているとの記事が掲載されました。 [1]
45日間という期間はベトナムという国を体験するのに十分な時間ですが、それ以上ベトナムに滞在したい人のためにこの記事を書いています。
この記事では現在の状況に合わせて、ベトナムビザについて知っておくべき情報のみを紹介します。ベトナムで長期滞在できる確実なビザを取得できる公務員や企業の場合は除外しています。
ベトナムではビザが必要ですか?
45日以内にベトナムから出国する往復航空券を所持していれば、入国時に心配することは何もありません。
参考記事:2024年ベトナムビザなし滞在期間完全解説
それ以上滞在される予定の場合は、後でご紹介する最大90日間滞在できるeビザを取得する必要があります。
2024年、現在のベトナムのビザ状況
2015年改正のベトナムのビザ法により、20種類以上の様々なビザがあります。
しかしeビザだけをご紹介する理由は、現在一般個人が取得できるビザは事実上eビザ(観光ビザ)が全てだからです。
ベトナムのビザ法はますます厳しくなり、速く変化しています。もうベトナムは誰でも簡単に行って長く滞在できる国ではありません。
現在はベトナムに長期滞在するには、必ず「適切な理由」が必要で、目的に合ったビザを取得しなければなりません。
ベトナムのEビザ(電子ビザ)とは?
eビザは日本(外国)からベトナム出入国管理事務所のホームページを通じて申請し、現地空港で即時発給され入国できる観光ビザです。
別の代行会社を通す必要がなく、本人が直接オンラインで申請できます。最大90日間ベトナムに滞在できます。
到着ビザ、Eビザ、電子ビザなど、様々な名称で呼ばれていますが、事実上同じビザです。
ベトナムEビザの発給条件
eビザには以下のような発給条件がありますが、実際には特に問題がなければほぼ全ての方が発給可能です。
- ベトナム入国時に残存期間が6ヶ月以上のパスポートを所持していること
- 以下の入国禁止対象者に該当しないこと -保護者同伴のない
- 保護者の同伴のない14歳未満の未成年者
- 出入国および滞在に関する文書の偽造や虚偽申告をした人
- 精神疾患や公衆衛生を脅かすおそれのある感染症を患っている人
- ベトナムから追放されてから3年経過していない人
- ベトナムの強制退去が決定してから6ヶ月経過していない人
- その他、ベトナムで入国禁止を受けている人
当サイトでは、写真を含むeビザの詳細な発給方法と注意事項を別記事でご紹介しています。
じゃあベトナムで長期滞在するにはどうしたらいいですか?
外国人がベトナムで長期滞在のために取得できるビザは、条件によって期間が全て異なりますが、ほとんどが2~3年を基準としています。
ベトナム人女性と結婚して取得できる結婚ビザも3年間有効のものしか発給されません。その後は、ビザの更新審査を経て、新しいビザを発給されなければなりません。
労働ビザと滞在許可
ベトナムで長期滞在するには、一般的にワーキングパーミットと呼ばれる労働ビザ(LD)と滞在許可が必要です。
労働ビザは文字通りベトナム国内で仕事をするために取得できるビザです。したがって、ベトナムの企業に就職したり、駐在員として赴任しない限り、取得はほぼ不可能です。
長期滞在のための滞在許可も要件として労働ビザを必要とするため、単純に取得できません。
おそらく、労働ビザと滞在許可を解決できる方であれば、この記事をお読みになっていないと思います。
海外法人の設立
ベトナムという国で長期滞在を希望される多くの方は、ベトナムでの事業を目指していらっしゃると思います。
しかし合法的な範囲内で外国人が設立できるベトナムの海外法人は、語学学校や飲食店などの業種に限定されており、多額の資金と時間が必要です。
投資額に応じてビザの期間が異なります。個人で進めることはできず、必ず法律家と相談しなければなりません。
学校
ベトナムの大学に入学すると学生ビザを取得できます。通常1年間有効で、文字通り大学に入学しなければなりません。
以前は正規の入学ではなく、ベトナム語学習のための語学学校に申請するだけでもビザを取得できました。
代わりに授業料を前払いする条件がありました。まだ可能かどうかは学校に問い合わせる必要があります。
じゃあベトナムの商用ビザとは何ですか?
ベトナムのビザに関する記事を検索すると、前にご紹介したeビザ以外に取得できる商用ビザがあることがわかります。
2つのビザを簡単に比較すると次のようになります。
- ベトナム観光ビザ:文字通り観光目的のビザ
- ベトナム商用ビザ:セミナー参加、現地企業訪問などのためのビザ
2つに分かれていますが、実際にはほぼ同じだと見なして構いません。
ベトナムの出入国管理当局が最も重要視しているのは「あなたがベトナムに来て何をしたか?」です。
そして第一に疑うのは「労働ビザなしにベトナムで仕事をしたのではないか」です。
その意味で、この観光・商用ビザは共通して、ベトナムで仕事をする資格がありません。なので商用ビザは事実上廃止されました。
観光ビザと比べてメリットもなく、期間は同じですが料金は高いためです。唯一の利点は延長が可能で、日本で事前にビザを受け取れることです。
しかしeビザとの料金差が大きく、延長の可否も法律が頻繁に変更されるので確認が必要です。
出典 & 注釈- https://e.vnexpress.net/news/travel/vietnam-considers-visa-exemption-for-nationals-of-wealthy-countries-4714848.html[↩]