ベトナム一人当たりGDP:20年間の統計に基づく詳細解説

一つの国の経済指標を見る時、GDPほど重要な指標があるでしょうか。それほどGDPは一つの国の経済を判断する最も基礎的かつ最も重要な指標の一つでしょう。

ベトナムの1人当たりGDPが低いのは知っていますが、具体的にどの程度でしょうか。この記事では23年間の統計を基にベトナムの1人当たりGDPを日本と比較して説明したいと思います。

1人当たりGDPとは何か。

ベトナムの1人当たりGDPを説明する前に、GDPと1人当たりGDPの違いについて簡単に説明したいと思います。

GDP(国内総生産)1は一つの国で1年間に作られたすべての物とサービスの価値を言います。

しかしこのGDPは他の国との比較を難しくする大きな短所があります。

中国と日本を比べてみてください。人口12億の中国が生産する物とサービスが日本よりはるかに多いです。

そのため私たちは1人当たりGDPを利用して国と国を比較します。

1人当たりGDPとは。

1人当たりGDPはGDP(国内総生産)をその国に住む人の数で割った値です。

つまり、一人がどれだけ多くの価値(物とサービス)を創出したかを表す指標と見ることができます。

国別1人当たりGDPは様々なところで発表されていますが、この記事では世界銀行(World Bank)から提供される統計を基に作成されました。

ベトナムの1人当たりGDP

では、ベトナムでは人口1億人あたり、一人当たりどの程度の価値を創出したのでしょうか。

2022年基準でベトナムの1人当たりGDPは4,163ドル(約64万円を記録し、順位で評価すると世界118位を記録しました。

2000年から2023年までのベトナムの一人当たりGDP

年度一人当たりGDP (ドル)前年比成長率
20224,16311%
20213,7565%
20203,5863%
20193,4917%
20183,2679%
20172,9928%
20162,7606%
20152,5951%
20142,5588%
20132,3678%

日本の2022年の一人当たりGDPは34,064ドル(約5,200万円 – 世界21位)と比較すると、日本はベトナムより約8.18倍高い価値を創出したと見ることができます。

23年間のベトナムの一人当たりGDPの成長率を平均すると、毎年約8〜12%成長しており、これは世界で最も高い成長率を示す国の一つです。2

高い成長率、そして1億人に達する人口数とバランスの取れた人口構造は、ベトナムがなぜこれほど投資が行われているのかを簡単に確認できるでしょう。

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