2021年ベトナム企画投資省が発表した統計によると、1988年から現在までのベトナムへの累積投資額2位が日本であることがわかりました。
また、外務省の統計によると、コロナ以前である2018年の時点で、日本人が多く訪問している国、8位がベトナムであることがわかりました。
ベトナムへの高い投資熱と訪問数を根本的に支えているのが、ベトナムの人口と人口構造だと思います。
人口が市場を決めるということで、この記事ではベトナムの人口と人口構造について詳しく解説していきたいと思います。
ベトナム人口 (2022)
ベトナムの人口を提供する様々な企業、機関、ホームページがありますが、この記事ではWorldometersが提供する最新の統計をもとにベトナムの人口について説明します。
Worldometersでは、最新の国連データに基づき、世界中の国の人口をグラフと表で提供しており、信頼性について次のように説明しています。
10,000冊以上の出版された書籍、6,000以上の専門誌記事、1000以上のWikipediaページがソースとして引用されています。
Worldometerは、世界最古で最大の図書館協会であるALA(American Library Association)から、最高の無料参照ウェブサイトの一つに選ばれました。
以下はWorldometersが提供するベトナムの人口と増減率を分かりやすく表にしてみました。
2022年基準で1億人弱の98,828,683人で登録されています。
年 | 人口 | 年間変動率 | 年間増加数 |
---|---|---|---|
2022 | 98,828,683 (予想) | ||
2021 | 98,168,833 | ||
2020 | 97,338,579 | 0.91 % | 876,473 |
2019 | 96,462,106 | 0.96 % | 916,144 |
2018 | 96,491,146 | 0.99 % | 950,346 |
2017 | 95,540,800 | 1.03 % | 971,728 |
2016 | 94,569,072 | 1.07 % | 997,505 |
2015 | 93,571,567 | 1.13 % | 1,019,811 |
2010 | 88,472,512 | 0.97 % | 832,734 |
2005 | 84,308,843 | 0.98 % | 804,656 |
2000 | 80,285,562 | 1.32 % | 1,017,317 |
1995 | 75,198,977 | 1.97 % | 1,397,874 |
1990 | 68,209,605 | 2.24 % | 1,432,046 |
1985 | 61,049,373 | 2.34 % | 1,335,372 |
1980 | 54,372,514 | 2.22 % | 1,128,624 |
1975 | 48,729,392 | 2.34 % | 1,064,421 |
1970 | 43,407,287 | 2.77 % | 1,109,455 |
1965 | 37,860,012 | 2.99 % | 1,037,877 |
1960 | 32,670,629 | 3.03 % | 904,569 |
1955 | 28,147,786 | 2.56 % | 667,576 |
ベトナムの人口推移 (成長率)
近年、平均1%ずつ上昇しているベトナムの人口成長率を見ると、1億人突破は時間の問題だと思われます。
worldpopulationreviewの予想によると、ベトナムは2050年代まで緩やかな人口成長を遂げる予定です。
2052~53年までにベトナムの人口は1億978万人でピークを迎え、徐々に減少すると予想されます。
ベトナムの平均年齢
年 | 人口数 | 平均年齢 | 出生率 |
---|---|---|---|
2022 | |||
2021 | 98,168,833 | ||
2020 | 97,338,579 | 32.5 | 2.06 |
2019 | 96,462,106 | 30.9 | 1.96 |
2018 | 96,491,146 | 30.9 | 1.96 |
2017 | 95,540,800 | 30.9 | 1.96 |
2016 | 94,569,072 | 30.9 | 1.96 |
2015 | 93,571,567 | 30.4 | 1.96 |
2010 | 88,472,512 | 28.5 | 1.93 |
2005 | 84,308,843 | 26.4 | 1.92 |
2000 | 80,285,562 | 24.2 | 2.25 |
1995 | 75,198,977 | 22.2 | 3.23 |
1990 | 68,209,605 | 21 | 3.85 |
1985 | 61,049,373 | 20 | 4.6 |
1980 | 54,372,514 | 19.1 | 5.5 |
1975 | 48,729,392 | 18.3 | 6.33 |
1970 | 43,407,287 | 18.2 | 6.46 |
1965 | 37,860,012 | 23.6 | 5.4 |
1960 | 32,670,629 | 21.9 | 6.16 |
1955 | 28,147,786 | 23.6 | 5.4 |
ベトナムの人口密度
一国の人口密度を計算するには様々な方法がありますが、その中で最も多く使われる方法は国土/人口で割る方法であり、主に人/㎢で表記されます。
ですから、一般的に人口密度が高いということは、この地域あるいは国の平方キロメートルあたり多くの人が住んでいることを意味します。
年 | 人口数 | 人口密度 (人/K㎡) | 都市居住率 % | 都市居住人口 |
---|---|---|---|---|
2022 | ||||
2021 | 98,168,833 | |||
2020 | 97,338,579 | 314 | 37.7 % | 36,727,248 |
2019 | 96,462,106 | 311 | 37.0 % | 35,686,730 |
2018 | 96,491,146 | 311 | 35.2 % | 33,991,799 |
2017 | 95,540,800 | 308 | 34.7 % | 33,121,357 |
2016 | 94,569,072 | 305 | 34.1 % | 32,247,358 |
2015 | 93,571,567 | 302 | 33.5 % | 31,371,674 |
2010 | 88,472,512 | 285 | 30.6 % | 27,063,643 |
2005 | 84,308,843 | 272 | 27.5 % | 23,174,885 |
2000 | 80,285,562 | 259 | 24.6 % | 19,715,397 |
1995 | 75,198,977 | 243 | 22.4 % | 16,866,266 |
1990 | 68,209,605 | 220 | 20.5 % | 13,957,680 |
1985 | 61,049,373 | 197 | 19.8 % | 12,061,240 |
1980 | 54,372,514 | 175 | 19.4 % | 10,566,004 |
1975 | 48,729,392 | 157 | 19.0 % | 9,236,237 |
1970 | 43,407,287 | 140 | 18.5 % | 8,012,205 |
1965 | 37,860,012 | 122 | 16.6 % | 6,267,121 |
1960 | 32,670,629 | 105 | 14.8 % | 4,838,108 |
1955 | 28,147,786 | 91 | 13.2 % | 3,709,961 |
ウィキペディアから提供する国別人口密度ランキングで見ると、ベトナムは33位。日本は30位を記録しています。
2018年の統計を基準に日本の人口密度は347で、同じ時期のベトナムの308と比較すると12%高いです。
ベトナムの人口人口ピラミッド(割合)
ベトナムの人口構造(あるいは人口比率)を知るためには、「人口ピラミッド」を使うことができます。人口ピラミッドは、年齢別の人口をピラミッド方式で表したものです、
Populationpyramidでは1950年代から現在、そして2100年までの未来の人口構造をグラフで提供しています。以下は2023年のベトナムの人口構造です。
ベトナムの人口ピラミッドは、生産可能人口と呼ばれる15歳~65歳が人口のほぼ全てを占めています。
また、15歳~34歳までの若年層が全人口の約35%を占めるほど若い国であり、2022年を基準にしても平均出生率は約2人に達しています。
一方、下は日本の2023年の人口ピラミッドですが、ベトナムと比較して比較的高齢化した人口ピラミッドの分布を示しています。
実際、コロナ19の影響で統計庁が発表したの日本の出生率は2021年の1.30、2022年は1.27人で、過去最低の出生率である2005年の1.25人に迫りました。ソース : 21年の出生率1.30 少子化対策見劣り、最低に迫る (日本経済新聞)
日本社会の問題の一つである高齢化・少子化の姿を赤裸々に示しています。